今回ご紹介するシャーマンは、
私も、シャーマンになっていく過程をずっとみてきた方で、
こうやってシャーマンになっていくのかと、興味深くみてきました。
バリ島のシャーマンはbalian(バリアン)という呼ばれ方が一番知られているかと思いますが、
実際にはシャーマンにもいろいろな種類があり、
彼女はtapakan(タパカン)と呼ばれるシャーマンです。
タパカンとは、神から力を与えられた者という意味で、
自らの意思で力を付けていくのではなく、
あるとき神から力を授かり、その役割を担っていく人のことを言います。
彼女はもともと幼稚園教諭で、
2019年からタパカンとしての役割を受け入れながら、
今も幼稚園の園長としての仕事もしています。
彼女のタパカンとしての名はJero Sekar Sandat(ジェロ スカール サンダット)、
ウブド郊外、マス村に住んでいます。
彼女がつながる神はバリ島の土着神が主ですが、
2017年ごろから神がかりが始まっていろいろなメッセージを受け取るようになり、
メッセージに従って自宅に祭壇をつくり、聖水の湧くムルカット場をつくり、
だんだんと今の形になっていきました。
ここに来るのは、ブラックマジックで問題を抱えるバリ人がほとんどですが、
ブラックマジックにかかった人がこの聖水を浴びると、
たちまち悪いエネルギーが出て、気を失ったり叫びだしたりし始めます。
まずはjero氏のお祈りから始まり、
中に入って聖水を浴びていきます。
噴水の数は5つ、
dewi ganga、dewa wisnu、dewi ganga、dewi danu、ratu niangという
バリ・ヒンドゥー教の神々がそれぞれを司り、
それぞれエネルギーも味も違うため、
人によってどこに反応するかが違ってきます。
噴水で聖水を浴びたあとは、
バリ島内にある湧き水、108箇所の噴水から授かった聖水と、
黄色いヤシの実でお清め。
このときは、
お客様のお清め中にjero氏が神がかりとなり、
バリ島の土着神、ratu niangが降りてきました。
トランス状態のまま、
お客様にエネルギーを授けます。
必要があれば、
いつも突如として神がかりになります。
ムルカットを終えたあとは、
祭壇に移動して鑑定。
このときも、
必要に応じて神々や、時折ご先祖が降りてくることもあります。
jero氏はフルトランスするタイプですので、
神がかり中のことは何も覚えていません。
その方の状態によって、
メッセージやアドバイスを授けたり、薬や何らかの処置を施したり、
ときにはモノを授かったり。
基本的にはご質問や悩みに答えるスタイルですので、
聞きたいことを用意して行かれることをお勧めいたします。
jero氏宅への訪問をご希望されます場合、
鑑定のみ、またはムルカットと鑑定の両方、
いずれも可能ですのでご希望をお知らせください。
ツアー、カーチャーターその他、
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